金融恐慌
きんゆうきょうこう
名詞
標準
financial panic
文例 · 用例
しかし、痛手の急性の現われは何といっても、この春財界を襲った未曾有の金融恐慌で、花どきの終り頃からモラトリアムが施行された。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
同じ年の春、この國を襲つた金融恐慌の諸影響は、漸くするどい矛盾を農村にもたらしつゝあつたのである。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
同じ年の春、この国を襲った金融恐慌の諸影響は、ようやくするどい矛盾を農村にもたらしつつあったのである。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
しかも一九三一年は、日本をこめて資本主義世界の一般的経済恐慌が、金融恐慌にまで発展したすさまじい一年間だった。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
初め金融ブルジョアジーは終局に於て根柢的な金融恐慌を信じることが出来なかったと全く同様に、この産業ブルジョアジーの下士・技術家達は、一応資本主義下に於ける技術の困難・危機を信じることが出来ない。
— 戸坂潤 『技術の哲学』 青空文庫