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自行

じこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
帆も楫も無い丸木舟が一|艘するすると岸に近寄り、魚容は吸われるようにそれに乗ると、その舟は、飄然と自行して漢水を下り、長江を溯り、洞庭を横切り、魚容の故郷ちかくの漁村の岸畔に突き当り、魚容が上陸すると無人の小舟は、またするすると自ら引返して行って洞庭の烟波の間に没し去った。
――新曲聊斎志異―― 竹青 青空文庫
「卯飲」の一に「卯飲解酲有何物、売来蛤蜊過門渓」の句があつて、「売蛤漢自行徳浦来、毎在日未出時」と註してある。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
されば『歎異鈔』にも「わが心に往生の業をはげみて申すところの念仏も自行になすなり」といってある。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
そんな因縁でこの地へ居を定められたのだが、この人は隠遁を好み自行をもととして、どうかすると法談をはじめても、所化五六人より多くなれば、魔縁をひくだろう、ことごとしいといって止めてしまったということである。
中里介山 法然行伝 青空文庫