聖語
しょうご
名詞
標準
文例 · 用例
孔先生の時代の「学」は、今の世の「学」とは異なっていると云えども、聖語はその当てはまるところ重なるところが広く、今の世のいわゆる学芸の学に当てても良く通じて、邪魔するところがない。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
学問に携わる者は、少なくともこの聖語を体験し実感しなければならない。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
この聖語と似ていて少し異なるが、『易経(兌為沢卦・大象伝)』に言う、「麗沢は兌なり、君子以って朋友講習する」と、「兌は説なり」『易経(兌為沢卦・彖伝)』と、心に悦びを含む即ちこれが兌である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
悦びの意味がある兌の卦に朋友共に学ぶとあり、予楽の意味がある予の卦に朋友相集まるとあるのに照らしても、聖語に二ツ無く、道情の趣旨を一ツにするのを見るが善い。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
」と云うのも、つまり先生の教が、意味深長で含むものが宏博である為に、澄んだ泉は底が見えても汲んで尽きない様なもので、先生の教に接する者は、先に自分の所見を立てて、そして聖語をこれに牽き合わせる様なことをしないで、あくまでも聖語を玩味咀嚼して、反復してその意義の示すところを推及し拡充するべきである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
其前は、神授の聖語として、宮廷に伝誦せられて来た日本最古の詞章といふこと(四)になるのである。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
この聖語は、キリストのよりは堅苦しくて、道とは何ぞやと訊返したくなるようなものだが、その道は突留めたいような気がするのである。
— 正宗白鳥 『ペンクラブと芸術院』 青空文庫
私はいろいろな事を考えたあとでいつも「明日の事を思い煩うな」という聖語を思い出し、すべてを委せてしまう気になります。
— 和辻哲郎 『ある思想家の手紙』 青空文庫