胆大
たんだい
名詞
標準
文例 · 用例
文化五年死の前の年の執筆になる胆大小心録の中にかう書いてゐる。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
しかし、それも眼がだんだん悪くなつて出来なくなり、彼自身も『胆大小心録』で率直に述べてゐる通り、「麦くたり、やき米の湯のんだりして、をかしからぬ命を生きる――」状態になつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
そして、彼自身も、最も露骨な告白文である随筆集『胆大小心録』を完成して居る。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
呉春は、『胆大小心録』の著者上田秋成から、「食いものは、さまざまと物好みが上手じゃった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
否な之を軽侮し之を棄却する程の無神的の苛刻は胆大にして且つ冷淡の偽人物に非ざれば之を作すこと能はざる為なり。
— 石橋忍月 『舞姫』 青空文庫
余は彼の評論に就きて満足すること能はざるところあるにも係らず、其気鋭く胆大にして、幾多の先輩を瞠若せしむる技倆に驚ろくものなり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
胆大なること獅子の如く、足早きこと鹿の如く、血の熱することイタリア人の如く、1795堅忍不抜は北辺の民の如しと云う工合です。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
彼は婦人のごとき温柔の面貌に、いささか紅潮をたたえて、底知れぬ図太き胆大心小の立居振舞い、唯々として『御高論御尤なり』と言う。
— 小林一三 『アーニイ・パイルの前に立ちて』 青空文庫