聴音機
ちょうおんき
名詞
標準
文例 · 用例
艦長は、精密な時計と、水中聴音機とを睨みながら、或るときは全速力に走らせるかと思うと、また或るときは、急に推進機を全然停止させて、一時間も一時間半も、洋上や海底に、フラフラと漂っているというわけだった。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
航路が複雑だったのは、米国の西部海岸に備えつけられた水中聴音機や其の辺を游戈している監視船、さては太平洋航路を何喰わぬ顔で通っている堂々たる間諜船舶の眼と耳とを誤魔化すためだったのだ。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
聴音機第一号と第三号とが破壊されましたッ」「第四号の修理は出来たかッ」「まだであります」「早く修理して、第二号と一緒に働かせい」「はいッ。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
(聴音機が、たった一台になっては、この山の任務も、これまでだナ) 東山少尉は、暗闇の中に、唇を噛んだ。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
七台の聴音機は、六台まで壊れ、先刻の報告では、高射砲も三門やられ、のこるは二門になっていた。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
そのところは、ちょうど聴音機みたいです。
— 海野十三 『怪塔王』 青空文庫
青木学士は、そのありさまを、にこにこわらいながら見ていましたが、春夫がすっかりねむってしまうと、彼はひとりで配電盤の前にたち、受話器を頭にかけ、水中|聴音機のスウィッチを入れました。
— 海野十三 『豆潜水艇の行方』 青空文庫
「誰か呼んでいるぜ」兄は立ち止ると、両掌を耳のうしろに帆のようにかって、首をグルグル聴音機のように廻しています。
— 海野十三 『崩れる鬼影』 青空文庫