どんつく
どんつく
動詞-五段-カ行
標準
to make a drumming noise
文例 · 用例
」 と突然どんつくの諸膚を脱いだ勢で、引込んだと思ふと、髯がうめ方の面當なり、腕の扱きに機關を掛けて、爰を先途と熱湯を注ぎ込む、揉込む、三助が意氣湯煙を立てて、殺氣朦々として天を蔽へば、湯船は瞬く間に、湯玉を飛ばして、揚場まで響渡る。
— 泉鏡太郎 『錢湯』 青空文庫
」樹立の暗くなった時、一度|下して、二人して、二人が夜道の用意をした、どんつくの半纏を駕籠の屋根につけたのを、敷かせて、一枚。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
」 すっとこ被りで、 襟を敲いて、「どんつくで出ましたわ……見えがくれに行く段取だから、急ぐにゃ当らねえ。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
「そう、餅屋の姉さんかい……そして何だぜ、あの芝居の厠に番をしている、爺さんね、大どんつくを着た逞しい親仁だが、影法師のように見える、太く、よぼけた、」「ええ、駕籠伝、駕籠屋の伝五郎ッて、新地の駕籠屋で、ありゃその昔鳴らした男です。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
」「まったくだね、股引の裾をぐい、と端折った処は豪勢だが、下腹がこけて、どんつくの圧に打たれて、猫背にへたへたと滅入込んで、臍から頤が生えたようです。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
突然、爺様の背中へ掴まると、手水鉢の傍に、南天の実の撓々と、霜に伏さった冷い緋鹿子、真白な小腕で、どんつくの肩をたたくじゃないか。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
」 いかにも、そんげえなものには怯えまい、面魂、印半纏も交って、布子のどんつく、半股引、空脛が入乱れ、屈竟な日傭取が、早く、糸塚の前を摺抜けて、松の下に、ごしゃごしゃとかたまった中から、寺爺やの白い眉の、びくびくと動くが見えて、「蜻蛉だあ。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
木綿縞の膝掛を払って、筒袖のどんつくを着た膝を居り直って、それから挨拶した。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちが太鼓をどんつくどんつく叩いている。
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祭りの賑やかな音頭に合わせて、太鼓がどんつくどんつく鳴る。
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彼の心臓は不安でどんつくどんつく鳴っていた。
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