縦坑
たてこう
名詞
標準
文例 · 用例
そして覗き込むと棺の下は縦坑になつて居るのであつた。
— 村山槐多 『殺人行者』 青空文庫
この縦坑は四五尺で横坑になつて居る。
— 村山槐多 『殺人行者』 青空文庫
そして彼は縦坑だとか横坑だとか、坑穴の種類や、坑内の設備、作業の有様なぞを一ト通り説明して、「偶には危険もあるが、まあ爆薬でも爆発した場合でなければね。
— 徳田秋聲 『籠の小鳥』 青空文庫
それは昇降機を仕懸けた縦坑であつた。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
宝を求めて人は穴を掘りぬ、最も深き縦坑に悪きものを誘わんとて神の隠せし宝なり。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
それが何間ぐらい、或いは何丁ぐらいあったか、正確な距離の測定は出来なかったが、最後にその地下道は、それと直角に交わる縦坑の縁へ来て行きどまりになっていた。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
手さぐりに岩のかけらを拾って落してみると、その縦坑は非常に深い。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
それにはどうするかと云うと、厠の下に深い縦坑が掘ってあって、彼女が死ぬと永久にその坑を埋めてしまうのである。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫