病根
びょうこん
名詞
標準
cause of a disease
文例 · 用例
社會は個人を視ること全社會の如くにし、個人は社會を視ること自己の如くするに至らずば、病根は那方かに存して、輪番芽をなして永久に絶滅すまい。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
社会は個人を見ること全社会のようにし、個人は社会を見ること自己のようにしなければ、病根はどちらかに存在し、輪番に芽を出して永久に絶滅しないだろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
「殿様はお面白い方でゐらつしやいますから、随分そんな事を遊ばしませうね」「それでもこの二三年はどうも御気分がお勝れ遊ばしませんので、お険いお顔をしてゐらつしやるのでございます」 書斎に掛けたる半身の画像こそその病根なるべきを知れる貴婦人は、卒に空目遣して物の思はしげに、例の底寂う打湿りて見えぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
殊に主人の病根をよく知っている彼は、なんにも知らない師冬が一人で苛々しているのを気の毒に思い、おかしくも思った。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
要するにフランス革命に依って国民的軍隊が生まれ、職業軍時代の病根を断って殲滅戦略が採用せられ、その威力の及ぶ範囲に於て決戦戦争が行なわるる事となった。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
だが、裏長屋に住んで、袷をころしても、食ふといふにいたつては、初鰹の名に惚れすぎた結果で、早いとこをといふのが、早急になり、走りものずきになつた末期江戸人の病根で初の字が五百、鰹が五百なり初鰹女房日なしへいつけてる初鰹女房は質を請けたがり がよく諷してゐる。
— 長谷川時雨 『初かつを』 青空文庫
そして、由吉や塩野らの一団の上を見廻しながら、これらの人人も何らかの病根を抱いてそれぞれ苦しんでいる一群れだが、果して存命のうちにその病いは取り去ることが出来るかどうか、疑わしいことだと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
「あなたはどうでしたか、僕は、外国の旅というものは、自分の中にどういう不潔なものや病根があるのか、検出しに歩いているようなものだと思ったんですが、つまり何んというか、隅隅から自分を照し出してみる、まア、レントゲン反応で自分を検出しているみたいなものじゃないか、と感じたんだが。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
会社にはびこる不正を正さない限り、組織としての病根を絶つことは不可能だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
長年の不規則な生活習慣こそが、今の体調不良を招いている深い病根である。
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「この問題の病根は、実は現場ではなく管理体制の甘さにあるんじゃないかな」
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