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粧坂

粧坂
名詞
1
標準
文例 · 用例
ぬれてくるわの化粧坂、はいいが、なんにしても奇態な女。
海へ帰る女 早耳三次捕物聞書 青空文庫
おれは鶴ヶ岡へ海上の祈願にだが、おまえ達は、いずれ化粧坂だろう。
吉川英治 源頼朝 青空文庫
物売りや職人たちをつかまえては、巷のうわさを拾って歩いたり、下級の兵と親しくなって、化粧坂へ遊びに行って大振舞をしたり、何という事はなく、暢気そうに過していた。
吉川英治 源頼朝 青空文庫
陸中|水沢に近い化粧坂の薬師が、昔人柱に立った京の小夜姫という女の護持仏と伝え、またこの日を以て祭られるなどはその著しい例である(郷土研究二巻六九一頁)。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
前に挙げた陸中化粧坂の薬師堂に美女を以て池の神の牲とした口碑を伝えるのも、その薬師の賽日という四月八日と関係あることは、同時に報告せられた武蔵井ノ頭の弁天の申し児なる長者の娘が、池に入って蛇体となったのも同じ日という話(郷土研究二巻六九二頁)と見合わせても推測し得られる。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
――ここから先にも、清見潟、黄瀬川、足柄、大磯小磯、そして鎌倉口の仮粧坂まで、ほとんど道の辺の花を見かけない宿場はない。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
高時好みの細太刀を佩いて、忍び香をプンとさせ、良馬は飼わぬが闘犬をつなぎ、田楽修行も忠勤と放言したり、仮粧坂や大磯小磯の妓の品さだめに通を誇る――といったふうな武士のみが、あふれていたのでも決してない。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
彼の膝には、ゆうべからの仮粧坂の女がしなだれかかっていたし、昼酒の杯盤なども、ちらかっていた。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫