潜き
かずき
名詞
標準
文例 · 用例
閑けさよ、三宝寺池、潜き鳥、かいつぶりのよく響きて、ともすれば連れ走る、頭のみぞ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
――さなり、冲つ嶋わの潜き女が、手に阿古屋珠擁きて浮きし濡髮の、これや、したたり。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
男は潜きの外に、いざり(沖漁)に熟して、蜑よりも漁師に傾く。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
まるで、潜きする海女が二十尋・三十尋の水底から浮び上つて嘯く樣に、深い息の音で、自身明らかに目が覺めた。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
まるで潜きする処女が二十尋、三十尋の水底から浮び上つて、つく様に深い息の音で、自身明らかに目が覚めた。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
まるで、潜きする海女が二十尋・三十尋の水底から浮び上つて嘯く様に、深い息の音で、自身明らかに目が覚めた。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
まるで、潜きする海女が二十尋・三十尋の水底から浮び上って嘯く様に、深い息の音で、自身明らかに目が覚めた。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
漁り・潜きの地を尋ねて、住ひを移すと共に、かうしたほかひをして廻つたのであつた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫