円月
えんげつ
名詞
標準
full moon
文例 · 用例
けど、巡査でも一日五十円月給取ってるやろかなア」「そうね。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
晴れた日には両手に剣を舞わすが、その光りは身をめぐって飛び、あたかも円月の如くである。
— 白猿伝・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
十分ばかりを経て昇が立帰ッた跡で、お政は独言のように、「真個に本田さんは感心なもんだナ、未だ年齢も若いのに三十五円月給取るように成んなすった。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
ここに五十円月給をとっている娘さんがあるとして、その娘さんはおそらく決して二十円の草履は買わないだろうと思われる。
— 宮本百合子 『その先の問題』 青空文庫
円月堂、見舞ひに来る。
— 芥川龍之介 『大正十二年九月一日の大震に際して』 青空文庫
病を力めて円月堂と近鄰に住する諸君を見舞ふ。
— 芥川龍之介 『大正十二年九月一日の大震に際して』 青空文庫
夜また円月堂の月見橋のほとりに至れば、東京の火災|愈猛に、一望大いなる熔鉱炉を見るが如し。
— 芥川龍之介 『大正十二年九月一日の大震に際して』 青空文庫
円月堂に請ひ、牛込、芝等の親戚を見舞はしむ。
— 芥川龍之介 『大正十二年九月一日の大震に際して』 青空文庫
作例 · 標準
雲間から姿を現した円月が、暗い海面を銀色に照らし出している。
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「今夜は綺麗な円月だね」と、父が縁側に腰掛けて独り言のように呟いた。
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円月の輝きがあまりに強く、庭の木々の影がくっきりと地面に落ちている。
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古人は、欠けることのない円月に不老不死の願いを重ねたのだろうか。
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