幻辞.com

衣裳人形

いしょうにんぎょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
そこで衣裳人形の名。
虹を渡る日 踊る地平線 青空文庫
ランダイでは仏蘭西軍の歩哨が寒気のために衣裳人形のようになって凍死した。
Mrs. 7 and Mr. 23 踊る地平線 青空文庫
顔は、プラタナスの落葉の吹きつける百貨店の飾窓に、春の先駆を着て片手を上げている茶褐色の衣裳人形のように、どこまでも人工的な印象だった。
長靴の春 踊る地平線 青空文庫
「あ、先生、お帰りなさいまし」 衣裳人形を片手にして、お雪は帰って来た竜之助を見上げると、竜之助は刀を床の間へ置いて、静かにお雪ちゃんと向い合わせの炬燵に手を入れました。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
そうして、今ちょっと手を休めた衣裳人形の着物の襟を合わせはじめると、竜之助が、「お雪ちゃん、どうだ、乗鞍ヶ岳へのぼってみようではないか」「え、お山登りですか、結構ですね。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
」「いいえ」「わからない」「あのね……お人形さんに着物を拵えて上げているところなのよ、さっき、梅の間の戸棚をあけて見ますと、この衣裳人形がありましたから、有合わせの切れを集めて、こんなに拵えました」 竜之助は、それを聞いて驚いてしまいました。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫