回目
かいめ
接尾辞
標準
nth time
文例 · 用例
二分も経つか経たぬに勝負は私の負けとなつて、忽ち立て続けの負け十回目が終つてしまつた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
私としてはまだも少し突きたい欲望が残つてゐたわけなので、猶も勝負を続けたが彼等の勝手決めな観念がみす/\自分に向つて放たれ、そして私以外の三人の間では立派に通用しつゝあるのをみると、イヤな気がして来たので、恰度十三回目が終ると、其処を出てしまつた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
のみならず、著者の側では同じことを書いた第何回目かのを始めて読んでくれる人もやはりあるのであろう。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
協会の諸兄によろしく(八月十五日) それから書き忘れましたが何か本を一冊(何か僕に「やッたらどうや」とお考えになるものがありましたら結構ですが……) これだけ書くのに便所へ油汗かきに行く事二回、これから第三回目に参ります。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
彼女が内地へ帰ったのは、もう、これで七回目だ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ただ溪間にむくむくと茂っている椎の樹が何回目かの発芽で黄な粉をまぶしたようになっていた。
— 梶井基次郎 『蒼穹』 青空文庫
十回目あたりからベーアのつけていた注文の時機が到来したと見えて猛烈をきわめた連発的打撃に今までたくわえた全勢力を集注するように見え、ようやく疲れかかったカルネラの頽勢は素人目にもはっきり見られるようになった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
第十一回目のラウンドで、審判者はTKOの判定を下してベーアの勝利となったが、素人がこの映画を見ただけでは、どちらもまだ何度でも戦えそうに見え、最後に気絶して起きられなくなるようなところはこの映画では見られなかった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫