女の腐ったよう
おんなのくさったよう
表現形容動詞
標準
unmanly
文例 · 用例
それだけならいいんですが、地方の出張所にいる連中、夫婦ものばかりですし、小姑根性というのか、蔭口、皮肉、殊に自分のお得意先をとられたくないようで、雑用ばかりさせるし、悪口ついでにうんとならべると、女の腐ったような、本社の御機嫌とりに忙しい、くびの心配ばかりしている。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
鹿という奴は一体ちょっと見たところいかにも愛すべき動物のようですが、まず一カ月と交際を続けて御覧なさい、以外に意地の悪い、女の腐ったような奴だということを発見するでしょう。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
しかし、社会に対する一つの刺戟にするのなら、問題にしてもいいと思うが、一体日本の現在の社会状態は女の腐ったようなもので、絶えず愚痴をいってみたり、泣言をいってみたりするが、いざそれをはっきりと片付けようとすると、どこかが神経衰弱で何にも出来ないといったような状態である。
— 永井荷風 『国民性の問題』 青空文庫
女の腐ったような御仁じゃわい」猪股小膳という色の黒い男が、そばから口を出した。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
生白い面をして、女の腐ったような奴だと、罵詈悪口した末に、喜多の香苗と猥らな仲だと云った。
— 山本周五郎 『城中の霜』 青空文庫
なんというなさけない腰ぬけだろう、まるで女の腐ったような人じゃないか、平五は歯がみをした。
— 山本周五郎 『末っ子』 青空文庫
「ばかばかしい、女の腐ったように、いつまでみれんがましくうだうだしているんだ」 自分を嘲弄するようにせせら笑う。
— 山本周五郎 『桑の木物語』 青空文庫