御文
おふみ
名詞
標準
Gobunsho (The Epistles, a collection of letters written by Rennyo)
文例 · 用例
左りながら折ふし地方遊説などゝて三|月半年のお留守もあり、湯治塲あるきの夫れと異なれば、此時には甘ゆる事もならで、唯徒らの御文通、互ひの封のうち人には見せられぬ事多かるべし。
— 樋口一葉 『われから』 青空文庫
幾度幾通の御文を拝見だにせぬ我れ、いかばかり憎くしと思しめすらん。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
たいせつの御文籍をたくさん焼かれても、なんのくつたくも無げに、私と一緒に入道さまの御愁歎をむしろ興がつておいでのやうなその御様子が、私には神さまみたいに尊く有難く、ああもうこのお方のお傍から死んでも離れまいと思ひました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
その時お傍の私たちも、それを拝見いたしましたが、いかにもひどい、たどたどしい御文脈で、そのくせ変に野暮つたい狡猾なところもあり、将軍家が無邪気にお笑ひなされたのも、もつともと思ひました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
たいせつの御文籍をたくさん焼かれても、なんのくったくも無げに、私と一緒に入道さまの御愁歎をむしろ興がっておいでのその御様子が、私には神さまみたいに尊く有難く、ああもうこのお方のお傍から死んでも離れまいと思いました。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
御道理でござりまする、まことに斉名以言の君の御文章の宜しからぬということは無いことと存じまする、ただし公任卿はゆゆしく心高き御方におわす、御先祖よりの貴かりし由を述べ立て、少しく沈滞の意をあらわして記したまわむには、恐らくは意にかないて善しとせられなむ、如何におぼす、と助言した。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
世に言う「御文章」の筆者。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
第一号の広告面に或る人々の連名で、「拙らへ文芸上に関し御用の諸粋兄は爾来硯友社へ御文通あられましょうッ、オホン」という広告が載っておる。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
御文(おふみ)は、浄土真宗本願寺八世蓮如が、その布教手段として全国の門徒へ消息として発信した仮名書きによる法語。本願寺派では「御文章(ごぶんしょう)」といい、大谷派では「御文」、興正派では「御勧章(ごかんしょう)」という。なお、本願寺が東西に分裂する以前は、「御文」と呼ばれていた。
出典: 御文 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0