わたるな
わたるな
表現
標準
No Crossing
文例 · 用例
疲れていそぐは秋の鳥、とまるものなき空なればこそ、こがれあこがれわたるなれ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
吹きわたるなかに何がたのしくて。
— 北村透谷 『北村透谷詩集』 青空文庫
これらや歌人の歌枕なるべきとて 関守のまねくやそれと来て見れば 尾花が末に風わたるなり 薄の句を得たり。
— 正岡子規 『旅の旅の旅』 青空文庫
「汽車は鉄橋わたるなり」 白い汽車の煙と、轟音と、稚い唱歌の節が五月の青空に浮んで、消えて、再びレールが車輪の下で鳴った。
— 宮本百合子 『帆』 青空文庫
樗咲く外面の木かげ 露おちて、さみだれ霽るゝ風わたるなり(前大納言忠良) 樗は、普通『せんだん』といつてゐる木で、紫がゝつた花が夏頃に咲きます。
— 折口信夫 『歌の話』 青空文庫
おなじたけのすぐれた物にも樗咲く外面の木かげ 露おちて、五月雨|霽るゝ風わたるなり(忠良)かう言つた見事な歌がないではないのに。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
三世にわたるなんてえのは、大袈裟な法螺だろうが、不可得と云うのは、こんな事を云うんじゃなかろうかと思う。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
遠き水音古国ふたゝび来て、山の時雨のしづけきに、長谷の御寺の石廊わたるなほ越ゆるもみぢの丘の 昼ふかし。
— 折口春洋 『鵠が音』 青空文庫
作例 · 標準
危険な崖のそばに「この先 **わたるな** 」と書かれた看板があった。
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嵐の海に向かって漁船を進めようとする船長に、「 **わたるな** !危ない!」と船員が叫んだ。
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立ち入り禁止区域のフェンスに「 **わたるな** 」の札がぶら下がっていた。
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