稟賦
稟賦
名詞
標準
文例 · 用例
又聖賢の如き粹美の稟賦を以つて生れて來ぬものは、自然に任せ天成に委ねてはならぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
無論先天的のもの、即ち稟賦といふものが有る事は爭へぬ事實である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
それは即ち稟賦とも天分ともいふものであるから、漏洩の多少が直ちに夭壽の分るゝ所以とは云へぬが、要するに生氣を耗損するのは宜しく無いこと言を待たぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
わが氣輕なる詞つきは、おん身の心を傷つけたらんも計られねど、そは稟賦なれば、是非なし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
おん身には好き稟賦あり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
一体僕は稟賦と習慣との種々な関係から、どこに出ても傍観者になり勝である。
— 森鴎外 『百物語』 青空文庫
日本でも野猪の勇者あるをいうが、共同の力強きを言わぬは、日本の野猪にはその稟賦を欠くか、または狩り取る事夥しくて共同しょうほど数が多からぬか、予は弁じ得ぬ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しかしある人は他の人よりも多くの稟賦を恵まれ、そのより多くの力をもって指導者の位置につくことができる。
— 和辻哲郎 『世界の変革と芸術』 青空文庫