届物
とどけもの
名詞
標準
文例 · 用例
ある日の事、私が何気なく見物していますと、一人の出方が、それはそれは見事なお菓子、今のような餅菓子ではなく、手の入った干菓子の折に入ったのを持って来て、『これは、染之助親方からのお届物です』と云うのです。
— 菊池寛 『ある恋の話』 青空文庫
その度毎に私は父からの届物であるといふ洋服や時計や望遠鏡や物語本などを貰つた。
— 牧野信一 『文学的自叙伝』 青空文庫
そうそう、なにしろ大入満員でいそがしいものだから忘れていたが、さっき、お届物屋さんが持ってきたといっていたが、そのとき手紙がついていたのを、読もうと思って、すっかり忘れていた」「手紙がついていたんですか」「そうなんじゃ、いそがしくて、すっかり忘れていたよ。
— 海野十三 『爆薬の花籠』 青空文庫
」「毎晩こういう風に何か御届物があるんですか。
— 水上滝太郎 『遺産』 青空文庫
」 云いかけて竹山は、ふいに思いだしたように、あらたまってお辞儀をして、先刻の届物の礼を述べた。
— 豊島与志雄 『椎の木』 青空文庫
おいらは構わねえが大事な届物をことづかっているんだ。
— 長谷川伸 『沓掛時次郎 三幕十場』 青空文庫
その度毎に私は父からの屆物であるといふ洋服や時計や望遠鏡や物語本などを貰つた。
— 牧野信一 『文學的自叙傳』 青空文庫