偏片
かたはら
名詞
標準
one of a pair
文例 · 用例
白馬のかたはらに、伯は身を反らせて立つてゐた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
彼の小止みなき生のかたはらには、右側にも左側にも、有力な證人が控へて居つたとは云へ。
— 「そしてこの稀有で、偉大で、しかも果敢ないもの、一個の詩人」 『モオリス・ド・ゲラン』 青空文庫
「かたはらに秋草の花語るらく ほろびしものはなつかしきかな」 という牧水流の感情に耽ることも、許されていない。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
この長い間私は重に思索生活に沒頭したのであるが、かたはら矢張詩を作つて居た。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
自分は詩人としての出發以來、一方で抒情詩を書くかたはら、一方でエツセイ風の思想詩やアフオリズムを書きつづけて來た。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
三 鳥右ヱ門について歩いてゐたしもべは、かたはらの小山の頂ちかい崖道を、一匹の鹿がのぼつていくのを見つけました。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
かたはらでとつぜん大砲が発砲されたやうなぐあいだつた。
— 新美南吉 『耳』 青空文庫
かたはらには、生木の枝をまげて作つた下手な弓がおいてあつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
偏片を失った手袋が、雪道にポツンと落ちていた。
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「あれ、このお気に入りの靴下の偏片はどこに行ったんだろう?」
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二つで一つの対になる花瓶だが、今はその偏片だけが棚に残っている。
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