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行歩

こうほ
名詞
1
標準
文例 · 用例
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
跣足にて行歩甚だ健なり。
泉鏡太郎 蛇くひ 青空文庫
蝶子、何事もお艶によって決断に慣されて来たわたしのすることに後悔はあまり無いとするも、わたしは、無意識にもお艶を失った寂しさのあまり、おまえに世間を見せるつもりで伴れ出し、おまえの好みをタテとして遊楽や行歩した一年あまりの日の数々を深い感慨をもって眺め返さないわけにはゆかない。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
これに反して、これらの親譲りの便宜なき者が、強い意志を以て四方へ因縁を植え弘めて行く努力は、よき運命への力強き、確実な行歩であって、逞しい精神力の持主である日本民族の最も得意とするところであります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
行歩健かに先立って来たのが、あるき悩んだ久我どのの姫君――北の方を、乳母の十郎|権の頭が扶け参らせ、後れて来るのを、判官がこの石に憩って待合わせたというのである。
泉鏡花 瓜の涙 青空文庫
」と膝行歩きて、燧火か、附木か、探す様子。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
行歩不自由の故を以て城内に竹杖を用ゐることを許された。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
」「風邪の跡で持病の疝痛痔疾が起りまして、行歩が※ひませぬ。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫