清姫
きよひめ
名詞
標準
文例 · 用例
白砂に這い、ひろがれる千本松原、または紅葉に見えかくれする清姫滝、そのような絵はがきよりも浅草仲店の絵はがきを好むのだ。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
ものの本によると、清姫は、あのとき十四だつたんだつてね。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
安珍清姫のことまで例えに引きました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
安珍清姫の昔からあるんだ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
安珍清姫恨みの恋路、坂田の金時|女夫の相撲、牛若丸はてんぐのあしらい、踊れといえば、そら、あのとおり、――牛若丸はてんぐの踊りとござい」 いいながらむちでたたくまねをすると、いかさま二匹のくまはのっそりのっそりと立ち上がって、いとも器用に鞍馬山の牛若丸を思わすような剣術の型を使いました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
「清姫が蛇になったのは何歳でしょう」「左様、やっぱり十代にしないと芝居になりませんね。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「ホホホ私は清姫のように追っ懸けますよ」 男は黙っている。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
もう少し涼しくなると、彼女は鱗形の銀紙を貼り付けた紅い振袖を着て、芝居で見る清姫のような姿になって、舞台で蛇を使うことがある。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫