吹き回し
ふきまわし
名詞
標準
the direction of the wind
文例 · 用例
ここに奇妙な事には、昨年日光の山中旅行では、常に凹垂れの大将となり、一行の厄介者であった吾輩、今日はいかなる風の吹き回しか、その元気|凄まじく、水戸の津川五郎子と前後して先頭に立っている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
愛せらるる事を専門にするものと、愛する事のみを念頭に置くものとが、春風の吹き回しで、旨い潮の満干で、はたりと天地の前に行き逢った時、この変則の愛は成就する。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
いかに言っても、これから彼が踏もうとする路は遠く寂しく険しい上に、そこいらはもはや見るもの聞くもの文明開化の風の吹き回しだ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
どれほどの冷たい風が毎日この子の通う研究所あたりまでも吹き回している事かと。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
皮肉に出てやろうか、それとも親切にしてやろうか、という風な心の風の吹き回しとは違うのである。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
この娘はここしばらく私の机――私の机――に居座って、それがどういう風の吹き回しか、言われなくても分りきっている。
— O. H. ダンバー O. H. Dunbar 『感覚の殻』 青空文庫
これはまたどうした風の吹き回しで。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫
どうした風の吹き回しか、例月よりは、いくらか余分に、お小遣いが来たことがある。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫
作例 · 標準
風の吹き回しが変わり、雨雲が急速に去っていった。
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どういう風の吹き回しか、普段はケチな彼が今日は奢ってくれるそうだ。
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地形のせいで、この辺りは風の吹き回しが複雑で読みにくい。
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