愛しむ
いとしむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to love
文例 · 用例
かの女の一般の若い生命を愛しむ母性が、この青年に向ってむくむくと頭を擡げる、この青年はどうかしてやらなければいけない。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
赤ん坊が起きるじゃないか」 千代重がこんなにずけずけいうときは最も相手を愛しむ気持に充たされているときなのだ。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
或は尊み敬えと教うれば、舅姑は固より尊属目上の人なり、嫁の身として比教に従う可きは当然なれども、扨親しみ愛しむの一段に至りては、舅姑を先にして父母を後にせんとするも、子たる者の至情に於て叶わぬことならずや。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
昔だったらわたしなど、下々ものがこんなことを言ったら、慮外ものと、ポンとやられてしまうのであろうが、みんなが武子さんを愛しむ愛しみかたがわたしにはものたらない。
— 長谷川時雨 『九条武子』 青空文庫
夫に対する愛が、彼女にあれば――子を思う誠があれば――そうした間違いが、どうしてしでかされようかとは、誰人も思うところであるし、寛治氏が妻を愛しむ心が深ければ、そうした欠陥が穿たれるはずはないとも思うことでもあるが、人間は生ているかぎり――わけても女性は感情に支配されやすい。
— 長谷川時雨 『芳川鎌子』 青空文庫
故に子を教うるがためには労を憚るべからず、財を愛しむべからず。
— 福沢諭吉 『教育の事』 青空文庫
江戸歌舞妓の歴史を愛しむ二老人にとつては、堪へられぬものがあつた。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
これは姉が須永に対する義理からでもあろうが、一つは自分に子のできないのを苦にしていた矢先だから、本気に吾子として愛しむ考も無論手伝ったに違ない。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は古くなったぬいぐるみも、思い出が詰まっているからと愛しんで使い続けている。
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過ぎ去った青春の日々を、懐かしく、そして愛しむように思い返す。
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彼は自らの作品を深く愛しんでおり、一つ一つに特別な思い入れがある。
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この土地の豊かな自然を愛しみ、後世に残していく努力が必要だ。
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