生漆
きうるし
名詞
標準
unrefined sap of the lacquer tree
文例 · 用例
やはりお人好のお婆さんと二人でせっせと盆に生漆を塗り戸棚へしまい込む。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
そして部屋のすみにある生漆を塗った桑の広蓋を引き寄せて、それに手携げや懐中物を入れ終わると、飽く事もなくその縁から底にかけての円味を持った微妙な手ざわりを愛で慈しんだ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
フウトウの農民は、掻き取つた生漆を、町の市場に持つて行つて、そこで仲買人に売るのであつたが、フウトウの漆の市場は、あらゆる日常品が揃ひ、この日は、玩具箱をひつくりかへしたやうな賑やかな素朴さで、農家の女子供は、着飾つて市場へ出掛けて行くのである。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
黒い肌を生漆のように艶々しくみがきあげた毛並みの下に、一|尋もあろうと思える肉が細やかに動いている。
— 佐藤垢石 『越後の闘牛』 青空文庫
作例 · 標準
職人は採取したばかりの生漆を、丁寧に濾して不純物を取り除いた。
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このお椀は何度も生漆を塗り重ねて作られており、深みのある艶が特徴だ。
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生漆を扱う際は、かぶれないように特別な手袋と長袖の着用が必須だ。
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工房の中は、生漆の独特な匂いで満ちていた。
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