親の欲目
おやのよくめ
表現名詞
標準
parents' partiality for their children
文例 · 用例
それをまたある母親は、はたの仕向けでどうにでもなりやすい幼児のことだからと、世俗にもいう親の欲目のために、いちいちそれを他人の仕向け方のせいにしようとしたりすることが、じつによくあることですけれど、そういうことは決して子供を本当に愛する親のすることではありません。
— 羽仁もと子 『おさなご』 青空文庫
翌朝重盛が、院の御所へ出勤する維盛を呼び寄せると、「親の欲目ということがあるが、そなたは、わが息子どもの中では、とりわけできのよい子じゃ、ゆくゆく、人に抜きん出て出世もいたすであろう。
— 第三巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
親の欲目にしても、重盛ほどの人材がざらにいようとは思われぬ。
— 第三巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
「親の欲目かもしれないけれども、顔半分は非常に美しい顔立ちで、女の子であるからいっそう胸が痛む点はありますけれども」と言う手紙を私によこした。
— 矢内原忠雄 『キリスト教入門』 青空文庫
これは親の欲目で言っておるのではない。
— 藤野古白 『戦争』 青空文庫
」「三郎の鑑定によると商売人だそうだが、矢っ張り親の欲目か知ら、俺には何うしても令嬢らしく見えた」「それなら結構でございますけれど」「断髪だけれど品がある。
— 佐々木邦 『嫁取婿取』 青空文庫
「よもや、彼が」 親の欲目のみではない。
— 大楠公夫人 『日本名婦伝』 青空文庫