男勝り
おとこまさり
形容動詞名詞-の形容詞名詞
標準
(of a woman) strong-minded
文例 · 用例
男勝りの心に恥じて、強いてとも言い難く、さればとてこのままにては得三の手に死ぬばかりぞ、と抱き合いつつ泣きいたりしを、得三に認められぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
私が少女時代はあなたにかなりよく肖たなよやかな子であったのに、どうして男勝りと言われる意地強い女になったのでしょうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
如何で御座います」「男勝りの機敏な貴方にも似合はん、さすがは女だ」「何で御座います?
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
賢明な彼女は男勝りのしっかりしたその腹の中へ、それをしまい込んで何人にも話さなかった。
— 田中貢太郎 『猫の踊』 青空文庫
全く眼色のような気象で、勝気で、鋭くて、能く何かに気の附く、口も八丁手も八丁という、一口に言えば男勝り……まあ、そういった質の人だったそうな、――私は子供の事で一向夢中だったが。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
吾家では子供も殖る、小商売には手を焼く、父親は遊蕩で宛にもなりませんし、何程男勝りでも母親の腕一つでは遣切れませんから、否でも応でも私は口を預けることになりました。
— 島崎藤村 『旧主人』 青空文庫
母の男勝りの気性は、多分に私のうちにも移っていた。
— 上村松園 『母への追慕』 青空文庫
私もまた、世の荒浪と闘って独立してゆけたのは、母の男勝りの気性を身内に流れこましていたからなのであろう。
— 上村松園 『母への追慕』 青空文庫