俗才
ぞくさい
名詞
標準
worldly wisdom
文例 · 用例
斯様な人だったとすれば、余程俗才のある細君でも持っていない限りは家の経済などは埒も無いことだったに相違無い。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
あり余る俗才に妨げられてか、明敏子貢には、孔子のこの超時代的な使命についての自覚が少い。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
そのような俗才は持ちませんでした。
— 小泉節子 『思い出の記』 青空文庫
して種々なる名目とは、すなわち俗才とか、実際とかいうごとき、あるいは現今の社会状態とか、あるいは世の習わしとか、友人の勧めとか、時勢の変遷とか、娯楽の必要とか、生理的要求とか、ちょっときくともっともらしい名目のもとに、青年時代の溌剌たる理想に遠ざかれるを発見するであろう。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
そのくせ、あれで案外俗才があり、世渡りが巧かつたやうな所もあるので、尚イヤになる)―――兎に角、あの時代は安価なる感傷主義の跋扈した時代であつて、あれを一掃してくれたのは、何と云つても自然主義の功績であつた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
だが、芦田君が、もう少し政治家的俗才があったならば、夫人が読んでいるのを、暫く失敬して「私が愛読している」といってくれたら、旧阿蒙の老胡堂が、よき友人を持ったことに感激するだろう。
— 平次読む人読まぬ人――三人の政治家―― 『随筆銭形平次』 青空文庫
けれど、その但馬守でも、親の石舟斎の眼から見れば、(あの癖が出ねばよいが) とか、(あの気ままで勤まろうか) などと、昔ながらの子供に思えて、遠くから、明け暮れ取りこし苦労をしていることは、およそ剣聖と名人の父子も、凡愚と俗才の父子も、その煩悩さにおいては何のかわりもない。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
さっき、山木判官の人物を、俗才に長けた官僚臭の男――といったのは、多少、父へもあてつけて云ったのであるが、時政は、策の多い自己の性格が、自己の人格を少しでも下劣にしているなどとは、毛頭思ってもいないふうであった。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は学問の才能はなかったが、世渡りのうまい俗才に長けていた。
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その実業家は、俗才と行動力で一代で巨万の富を築き上げた。
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彼は俗才に頼らず、地道な努力で成功を掴んだ。
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