様下
さました
名詞
標準
文例 · 用例
アラビア人マスージー等の書に見る海蛇(『聖書』の竜と同根)は、その記載旋風が海水を捲き上ぐる顕象たる事明白で、それをわが国でも竜巻といい、八雲立の立つ同様下から立ち上るから竜をタツと訓み、すなわち旋風や竜巻を竜といったと誰かから聞いた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
それにこれよりこの暴徒を、田沼様下屋敷へ徐々に導き……」「ナニ※」と貝十郎は声をはずませた。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
その内方様下宿や住居にては、世間体も悪しければ、ともかく家だけは持ちてみむといひ出でたまへしを。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
それから彼が、脚を※がれた昆虫が草の中をまごまごするように、お手前同様下らん連中の中を疼くような悩みを背負って迷い歩くところを見てやろう。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
四日め しろく烈しい水様下痢。
— 峠三吉 『原爆詩集』 青空文庫
取囲んだのは、南部様下屋敷左隣に、僅かに垣を隔てて建った林中の庵で、これが不思議なことに、下屋敷の中にある離屋と一対になった、恰好と言い、場所の関係に、誰でも一度は南部様下屋敷の中の建物と間違えるように出来ていたのでした。
— 兵糧丸秘聞 『銭形平次捕物控』 青空文庫
取圍んだのは、南部樣下屋敷左隣に、僅かに垣を隔てゝ建つた林中の庵で、これが不思議なことに、下屋敷の中にある離屋と一對になつた、恰好と言ひ、場所の關係に、誰でも一度は南部樣下屋敷の中の建物と間違へるやうに出來て居たのでした。
— 兵粮丸祕聞 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「お前の部屋の窓から水垢離を取つて居るのを見て居るうち、後ろの縁側を人が通つても氣が付かないだらうな」「――」「八、お前此處から明神樣下の俺の家まで大急ぎで半刻(一時間)あれば行つて來られるか」 平次はいきなり妙なことを訊きました。
— 水垢離 『錢形平次捕物控』 青空文庫