生利
せいり
名詞
標準
文例 · 用例
「今度の奴は生利に小細工をしやがる。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
一冊は学科に関係のない事件の備忘録で、表題には生利にも紺珠という二字がペンで篆書に書いてある。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
恋愛があるのないのと生利な事を思ったが、向うこそ恋愛はないのであろう。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
生利で物は早く飲み込むことの出来る性であつたらしい。
— 森鴎外 『俳句と云ふもの』 青空文庫
もうこれまでの生利きな気性を捨てて、拙者に詫びを入れ、酒席の酌でもいたすというなら、御一統に、拙者から、いのち乞いを願ってもつかわすぞ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
それから猿の一番好い性質は、生利きにも猿を滑稽なものに言ひ做してゐる人間よりも、遙に残酷でないことである。
— AFFENPSYCHE 『猿』 青空文庫
青年どもが此頃のように生利になったことは、4090先ず古来無かっただろうと思いますね。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
清子は夫の詞のはしはし、いはで砕ける心をも、角々しき生利きぞと、思召されむそれよりは、思ふ心のいくばくを、ほのめかしても見むものと。
— 清水紫琴 『移民学園』 青空文庫