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捫著

捫著
名詞
1
標準
文例 · 用例
現にきょうもその捫著で、藤吉は一尾を売らずに帰ったという話をしたので、草履屋の家に一尾の鯉のあることをお糸は知っていたのです。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
それで二人は先ず仲よく附き合っていたんですが、さらに一つの捫著が出来したんです」 ここまで話して来て、老人は息つぎの茶をひと口飲んだ。
蝶合戦 半七捕物帳 青空文庫
それが捫著のたねで不縁になった。
ズウフラ怪談 半七捕物帳 青空文庫
ふだんから席争いでお駒とはあんまり折り合いがよくなかったようですが、お駒の方が柳に受けているので、別にこうという揉め捫著も起らなかったんです。
張子の虎 半七捕物帳 青空文庫
この捫著におどろかされて、ほかの者もだんだんに起きてきたが、この奇怪な出来事について正当の判断をくだし得るものは一人もなかった。
人形使い 半七捕物帳 青空文庫
江戸と佐倉と距れていますから、そんな捫著のおこったことを金右衛門はちっとも知らないで、今度の芝居見物に出て来たついでに、八年振りで下総屋へ尋ねて来ました。
青山の仇討 半七捕物帳 青空文庫
そうして幾年のあいだは、うまく世間の眼を晦ましているうちに、ここに一つの捫著が起りました」「おまんという女の一件ですか」「あなたも若いだけに、そういう方へはすぐに神経が働きますね」と、老人は笑った。
十五夜御用心 半七捕物帳 青空文庫
「お察しのごとく、そのおまんが捫著の種で……。
十五夜御用心 半七捕物帳 青空文庫