領域外
りょういきがい
名詞
標準
文例 · 用例
よってひそかに思う、百四十年前|自己利益是認の教義をもって創設され、一たび倫理学の領域外に脱出せしわが経済学は、今やまさにかくのごとくにして自己犠牲の精神を高調することにより、その全体をささげて再び倫理学の王土内に帰入すべき時なることを。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
あれは私の専門ではないのでよく判りませんが、というようなことを口にする専門家は、結局自分の専門領域外のことには無関心であったり無知であったりすることを合理化しているに他ならぬのであって、彼等の学者なら学者、文士なら文士としての、人間的無責任を告白しているに他ならない。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
処が自律に従わなかった場合も決して道徳の領域外にあったのではなくて、却って反道徳・不道徳という刻印を捺されるために、あくまで道徳の領域の内になければならぬ。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
――なる程この意味に於ける進歩という観念は結局に於て倫理的な(従って理論的な領域外の)もので、ヘーゲルなども進歩(意識の進歩)を主として道徳に於ける進歩と考えているのだが、この倫理的な評価を歴史記述の中に持ち込むことは、確かにその認識の客観性を全く見失うことだ。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
このようにして、所謂論理学の領域外に於て、論理上の根本問題が、認識理論が、展開され、当時(十七世紀)の科学の水準に照応して、課題の提出と解決とを要求されていたのである。
— 戸坂潤 『辞典』 青空文庫
狭義の自然科学は、自然を純粋に単純に記述するに止まり、経験の領域外に出ないものであるか。
— ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE 『純粋経済学要論』 青空文庫
これら4つの領域外部から病気の危機が起きる。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
何故なら、この反対論は主に自然学に属し、自然学は目下の領域外だからである。
— A Treatise of Human Nature 『人間本性論(人性論)』 青空文庫