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鉄環

てっかん
名詞
1
標準
iron ring
文例 · 用例
船体を白く塗つてゐないから、白鳥とは見えないが、又鰭を振る魚とも見えない、船の長さ七間半、幅四尺、深さ三尺ぐらゐで、両方の舷側には、小さな穴を明け、棕櫚繩で、長さ九尺ぐらゐもあらうかといふ樫製の櫂を、左右に二挺結びつけてある、櫂の折れ目に鉄環でツギをあてたのもある。
小島烏水 天竜川 青空文庫
そしてあの二つの鉄環から、豚の足を解いて助手が云う。
宮沢賢治 フランドン農学校の豚 青空文庫
雪と浸水とで糊よりもすべる船板の上を君ははうようにして舳のほうへにじり寄り、左の手に友綱の鉄環をしっかりと握って腰を据えながら、右手に磁石をかまえて、大声で船の進路を後ろに伝える。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
ただ向う側に存する血塔の壁上に大なる鉄環が下がっているのみだ。
夏目漱石 倫敦塔 青空文庫
木ぎれは蘚苔にくさって、鉄環は赤くさびている、風雨|幾星霜、この舟に乗った人は、いまいずこにあるか、かれはどんな生活をして、どんなおわりをとげたか。
佐藤紅緑 少年連盟 青空文庫
「それは、かごのふちに一|条の糸をつけておく、糸には一個の鉄環をとおしておいて、糸のはしは地上のひとりが持つんだ、おりたくなったら、上から鉄環をはなてば、それがあいずになる」 とバクスターが、ポケットから一個の鉄環を出して一同にみせた。
佐藤紅緑 少年連盟 青空文庫
「失望湾の浜辺のあたりだ、いや敵は、浜辺と平和湖のあいだの、茂林なのかもしれない、そうすればこれはまさしく悪漢|海蛇の一行が、暖をとるたき火にちがいない」 かれはあいずの鉄環を落とした。
佐藤紅緑 少年連盟 青空文庫
鉄環はいくばくもなく、地上のガーネットの手に落ちた。
佐藤紅緑 少年連盟 青空文庫
作例 · 標準
巨大な木樽を締め付けるために、太い鉄環がいくつもはめ込まれている。
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囚人の足首には重い鉄環が嵌められ、自由な歩行を妨げていた。
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古い門扉には、装飾を兼ねた大きな鉄環がノッカーとして取り付けられている。
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