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木母

もくぼ
名詞
1
標準
文例 · 用例
舟の着いたのは、木母寺辺であったかと思う。
森鴎外 百物語 青空文庫
それが五代将軍綱吉の殺生禁断の時代に取毀されて、その後は木母寺または弘福寺を将軍の休息所にあてていたということであるが、大原家の記録によると、木母寺を弘福寺に換えられたのは寛保二年のことであるというから、この話の享保時代にはまだ木母寺が将軍の休息所になっていたものと思われる。
岡本綺堂 鐘ヶ淵 青空文庫
木母寺のすこし先に御前畑というものがあって、そこに将軍家の台所用の野菜や西瓜、真桑瓜のたぐいを作っている。
岡本綺堂 鐘ヶ淵 青空文庫
芝生の植え込みの間にも御茶屋というものが出来ているが、それは大きい建物ではないので、そこに休息しているのは将軍と少数の近習だけで、ほかのお供の者はみな木母寺の方に控えている。
岡本綺堂 鐘ヶ淵 青空文庫
ここで正式にお請けの口上をのべて、三人は再び木母寺へ引っ返して来た。
岡本綺堂 鐘ヶ淵 青空文庫
御徒士の者共も木母寺の休息所へ引っ返して、かの三人は組頭からも今日の骨折りを褒められたが、そのなかでも福井が最も面目をほどこした。
岡本綺堂 鐘ヶ淵 青空文庫
二挺の駕籠が木母寺の近所におろされたときには、料理茶屋の軒行燈に新しい灯のかげが黄色く映っていた。
岡本綺堂 両国の秋 青空文庫
正面には木母寺の境内を見る。
岡本綺堂 箕輪の心中 青空文庫