風除け
かざよけ異読 かぜよけ
名詞
標準
windbreak
文例 · 用例
がらくた壇上に張交ぜの二枚屏風、ずんどの銅の花瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、炬燵櫓に、ちょんと乗って、胡坐を小さく、風除けに、葛籠を押立てて、天窓から、その尻まですっぽりと安置に及んで、秘仏はどうだ、と達磨を極めて、寂寞として定に入る。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
それが済むと、こんどは高倉が、鋸屋の風除けになった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
第一、天を摩す……も少し大げさな形容かも知れないが、とにかく永年の間伸び放題、拡がり放題にしてあった南風除けのための周囲の椎の大木の枝を、人を雇って伐り払ったその後始末からして、私の柔くなってしまった手には負えることでなかった。
— 犬田卯 『沼畔小話集』 青空文庫
多くは風除けとして畑の囲りに栽てあるもので関西地方に多く関東地ではほとんど見られないが、ただ房州の南端地に僅かにこれが生じているのである。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
ホテルも広場も闇の中に沈み、窓ガラスの爆風除けの紙だけが空明りの反射でほの白く浮きあがっている。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
小田原の町へ入ると、客が込み合つて、自から風除けになつた。
— 正宗白鳥 『新婚旅行』 青空文庫
そのお揃ひの幔幕のほかの部分は、屋根も軒端も風除けも、これはお揃ひの天幕である。
— 三好達治 『銀座街頭』 青空文庫
カオルは庭にむいた扉をあけて、手のこんだガラスの風除けのついた、ヴェランダのようなところを見せた。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
作例 · 標準
冬の冷たい北風が直接部屋に入らないよう、玄関の前に大きな目隠し兼風除けを設置した。
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海沿いのこの町では、塩害と強風を防ぐために家々の周りに立派な石垣の風除けがある。
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「ちょっと、そこの岩陰を風除けにしてバーナーに火をつけようよ」
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畑の端に等間隔で植えられた防風林が、作物を守るための頑丈な風除けとして機能している。
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