立ち振舞い
たちふるまい
名詞
標準
文例 · 用例
彼女は黙って茶を飲みながら、絶えず後目づかいをして、お里の髪形から物言いや立ち振舞いをぬすみ見ていた。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
自分と桑十に、茂右衛門の親子など加えて、その夜は立ち振舞いして寝こんだ。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
岡田の空想の領分に折々この女が闖入して来て、次第に我物顔に立ち振舞うようになる。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
十太夫は舊に依つて小賢げに立ち振舞つてゐる。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
公爵は、その時代の人の習はしとして、人に気に入るやうに立ち振舞ふ事が上手だから、クサンチスを喜ばせる事が出来たのである。
— XANTHIS 『クサンチス』 青空文庫
どうも上品なこの社会では、フアウヌスの、声高に、不遠慮に笑つたり、立ち振舞つたりするのがなんとなく厭に思はれたのである。
— XANTHIS 『クサンチス』 青空文庫
四六時ちゅう、みずから意を配って男のように立ち振舞っているだけに、こうしてしばらくにしろ、その甲冑を脱ぎ捨てて女の自分に戻ることは、泣きたいような甘いこころを、つと弥生の胸底にわかさずにはおかない。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
それと慌しげに立ち振舞ふ物音がするだけである。
— VATER SERGIUS 『パアテル・セルギウス』 青空文庫