衆僧
しゅうそう
名詞
標準
文例 · 用例
廿日、辛卯、南京十五大寺に於て、衆僧を供養し、非人に施行有る可きの由、将軍家年来の御素願なり、今日京畿内の御家人等に仰せらると云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
朝の勤行を終え、衆僧を従えて門内を通りかかった円命阿闍梨、立出る。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
(合掌しつつ和歌を口ずさむ)あひがたき教へを受けて渇仰の、 かうべはこゝに残りこそすれ』(衆僧経の諷誦の声にて、舞台一同合掌礼拝。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
夕ぐれ庫裡へ行燈の油を取りに行く僧も、薬石と名づけられる夕飯を取り囲んで箸を上げ下げしている衆僧も、饑え渇ける異形のものとしか見えなかった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
衆僧 ――(一度に声を合せ)清浄法身本体の生命、円満報身導きの生命、相に在す現実の生命、今われらに食を与えて道に進む行者の歩みを健かならしめらるるを感謝する。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
何故に泣いたか、何故に打ったか、それは二人のみが知ったことで、同会の衆僧も知らず、後の我等も知らぬとして宜いことだろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
寂照は寂心恵心の間に挟まり、其他の碩徳にも参学して、学徳日に進んで衆僧に仰がれ依らるるに至り、幾干歳も経ないで僧都になった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
衆僧列をなし徐ろに上手より去らむとす。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫