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沁み沁み

しみじみ
副詞副詞-と頻度ランク #9445 · 青空 15
1
標準
keenly
文例 · 用例
然し前年の場所へ行くは却って思出の種と避けて渓の上へのぼりながら、途々「縁」に就て朝田が説いた処を考えた、「縁」は実に「哀」であると沁み沁み感じた。
国木田独歩 恋を恋する人 青空文庫
」とあきれた様に念を押した婆やは、やがて、「早熟いなあ、あんたは、ほんとうに早熟い」と、沁み沁みした様に、独語した。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
おたあちやんは、今は、あの日のことが沁み沁み後悔されて『悪いことをした』と心で思ふやうになりました。
野口雨情 虹の橋 青空文庫
本当に困っちゃいますよ」 一太は、楊枝の先に一粒ずつ黒豆を突さし、沁み沁み美味さ嬉しさを味いつつ食べ始める。
宮本百合子 一太と母 青空文庫
死んだ母という人も余り仕合わせそうでなく、気の毒に思う心持が沁み沁みあったが、はる子は手紙も供物も送らなかった。
宮本百合子 沈丁花 青空文庫
沁み沁みと父の話を聞いてみると、やはり父には父の言分があるので、真向から反対はできないと云ふ気もしたのではあるが、一人になると、これでは母に済まないと云ふ感情が無暗に突き上げて来た。
田畑修一郎 鳥羽家の子供 青空文庫
指から腕、腕から胸、胸から又心へ、沁み沁みと深く、魂を育てる智慧の這入って行くのを、覚えたのである。
折口信夫 死者の書 青空文庫
彼は足もとから立ちのぼるその土の匂を、香を匂ふ人のやうに官能を尖らかせて沁み沁みと味うて見た――ぢやらぢやらと涼しく音を立てて居た鍵束の音がやまつて、縁側の戸が開けられるまで。
或は病める薔薇 田園の憂欝 青空文庫
作例 · 標準
久しぶりに故郷の風景を眺めていると、親のありがたみが沁み沁みと感じられる。
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平和な日常の大切さを沁み沁みと思わせるような、心温まる映画だった。
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定年退職を迎えた父の背中を見て、時の流れを沁み沁みと噛みしめる。
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2
標準
calmly
作例 · 標準
雨の音を聞きながら、温かいお茶を飲んで沁み沁みと読書を楽しむ休日。
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旧友と再会し、昔の思い出話を沁み沁みと語り合う時間は何物にも代えがたい。
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深夜の静まり返った部屋で、一人沁み沁みとこれまでの人生を振り返る。
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3
標準
fixedly (gazing, staring)
作例 · 標準
彼女は窓の外を沁み沁みと見つめ、遠くにいる恋人のことを想っていた。
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鑑定士は持ち込まれた古い絵画を沁み沁みと凝視し、真贋を見極めようとする。
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母は息子の寝顔を沁み沁みと眺め、健やかな成長を静かに祈った。
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