持薬
じやく
名詞
標準
one's usual medicine
文例 · 用例
しかも、その夜は、ちょうど植木|店の執持薬師様と袖を連ねた、ここの縁結びの地蔵様、実は延命地蔵尊の縁日で、西河岸で見初て植木店で出来る、と云って、宵は花簪、蝶々|髷、やがて、島田、銀杏返、怪しからぬ円髷まじり、次第に髱の出た、襟脚の可いのが揃って、派手に美しく賑うのである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
渋い市楽の着物の着流しで袂に胃腸の持薬をしじゅう入れているといった五十男だった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
何々ピン以上の滋養強壮剤、陰萎、腎虚の大妙薬、物はためし、効能霊験、万病の持薬、このごろ流行の若返り法などとは論外、ええ、膃肭獣の腎蔵――。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
この絢尭斎というは文雅風流を以て聞えた著名の殿様であったが、頗る頑固な旧弊人で、洋医の薬が大嫌いで毎日持薬に漢方薬を用いていた。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
お前のはぶるぶるふるえるほどでもないようだから、平生から持薬に度胸のすわる薬を東京の医者にこしらえてもらって飲んでみろ。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
ぜんそくにべっぴん、のぼせ引き下げにはとうがらしといってね、ときどき持薬にしねえと、胸のつかえがおりねえんですよ。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
「どうか一つ、持薬がはりにおやりなすつて!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
おれが御歳暮に寒鴉の五、六羽も絞めて来てやるから、黒焼きにして持薬にのめとそう云ってやれ。
— 勘平の死 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
旅行に行くときは、飲み忘れないように持薬をピルケースに小分けにして持参する。
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診察の際、医師に今の持薬との飲み合わせに問題がないか詳しく尋ねた。
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持薬を自宅に忘れてきてしまったので、慌てて取りに帰る羽目になった。
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