逆運
ぎゃくうん
名詞
標準
bad luck
文例 · 用例
其の動機は事業の失敗で、奈何に辛辣な手腕も、一度|逆運に向ツては、それこそ鉈の力を苧売で防ぐ有様であつた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
私はこの自己の逆運を嘆くために敢てこれをいふか。
— 福士幸次郎 『展望』 青空文庫
――あなたも随分ね」「何故ですか」「だつて、真逆運動会の計測掛になつて得意になる様な方でもないでせう」 三四郎は又話頭を転じた。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
あのようにも紛糾した経緯と、絶望的な混乱を経て、ついに恐ろしい結末を告げたエセックス伯の歴史のなかにこそ、われわれは逆運と闘う一個の人間の悲劇的な面貌を見、かつ没落世界のあの世からの呻きをさながら聞き分ける思いをするであろう。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
しかしこの逆運はけっして致命的なものでもなかった。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
これこそ、その統治の全期間を通じて、エリザベスを見舞った逆運の、最大なるものだった。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
』脚神速のアキリュウス、慨然として答へ曰ふ、『*非命に逝ける愛友を救はん事の叶はねば、願はく、ただちに我れ死せむ――友は故郷に遠ざかり、その逆運を防ぐべき我が救助なく斃されぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
一益は、先年の逆運を、(ここで、ひとつ) と、挽回にあせった。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫