明け荷
あけに
名詞
標準
luggage trunk for wrestlers and referees
文例 · 用例
ほしいものならやっときな――」 それを右門はあくまでもすがすがしい大腹で、微笑を含みながら見ながめていましたが、そのときはからずも、いま出どころが違うといった右門のその明知の鏡にちらりと映じ写ったものは、そこのしたくべやの明け荷の前に、腕組みをしている一人の勧進元らしい年寄りでありました。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
暫くしてすゞは窓をあけに立った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
夜のひきあけに、いつものとおり咳がたてこんで出たので、眠られぬままに厠に立った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
花田、戸をあけに行く。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
夜のしらしらあけに、小僧さんが門口を掃いておりますと、納豆納豆――) とだけ申して、(ええ、お御酒を頂きまして声が続きません、助けて遣っておくんなさい。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
芳町辺の一むれが、幹事まじりに八九人、ここの大池の公園をめぐって、しらしらあけに帰ったのが、池の彼方に、霧の空なる龍宮の如き御堂の棟を静な朝波の上に見つつ行くと、水を隔てた此方の汀に少し下る処に、一疋倒れた獣があった。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
」 こゝで、口あけに、最初の若いものが、其の晩、牛切の小屋へ忍ぶ。
— 泉鏡太郎 『鑑定』 青空文庫
……靜岡へ、丁ど、夜あけに着きますから。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
作例 · 標準
明け荷の例文