殷々
いんいん
形容詞-たる副詞-と
標準
roaring
文例 · 用例
大空は名残なく晴れて朝日|麗かに輝き、光る物には反射を与え、色あるものには光を添えて雑踏の光景をさらに殷々しくしていた。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
見送ると小さくなって、一座の大山の背後へかくれたと思うと、油旱の焼けるような空に、その山の巓から、すくすくと雲が出た、滝の音も静まるばかり殷々として雷の響。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
砲火閃々、砲聲殷々。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
太鼓の音が殷々と轟く。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
私は一人になって火鉢に手をかざしながら、その殷々の音を聞いていると、妙にひしひしと寂しさが身に迫った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
唯急ぎに急がれて、こゝに心なき主從よりも、御機嫌ようと門に立つて、一曳ひけば降る雪に、母衣の形も早や隱れて、殷々として沈み行く客を見送る宿のものが、却つて心細い限りであつた。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
見送ると小さくなつて、一|坐の大山の背後へかくれたと思ふと、油旱の焼けるやうな空に、其の山の巓から、すく/\と雲が出た、瀧の音も静まるばかり殷々として雷の響。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
殷々として雷が響く。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
作例 · 標準
雷鳴が殷々と山々に響き渡り、森の動物たちは一斉に姿を消した。
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工場では、巨大な機械が殷々と稼働し、その轟音は周辺地域まで届いた。
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歓喜した観衆の歓声が、スタジアム全体に殷々とこだました。
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遠くで鳴り響く砲撃音が、不気味に殷々と地平線から聞こえてきた。
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