土付かず
つちつかず
名詞
標準
undefeated record
文例 · 用例
これは松の鮨の源次郎で、蝶吉から頂いた、土付かずといって可い大事の駒下駄を、芋を焼く竈に焚られた上に、けんつくを啖って面目を失ったが、本人に聞くより一段情無い愛想尽しを、頭の口から、しかも意見するごとく言い聞かされ、お穿物という謎まで聞いて、色男堪忍ならず。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
云ひ換へれば、文藝的内容と映畫的内容とが大概どつちつかずで、前者に片よつて原作に忠實であらうとすれば前に云つた「春の眼覺め」のそれになり、後者に片よつて映畫的に面白く行かうとすれば「氷島の漁夫」のそれになるのが所謂文藝映畫の極りきつた二つの型で、結局どつちに傾いてもそれは自殺することになるらしい。
— 南部修太郎 『文藝作品の映畫化』 青空文庫
わたしは、この作家のものはほんのわづかばかりしか読んで居ないのであるが、リヽツクなおもむきといふやうなものは、それが作家の持味であればあるほど、その統御法は随分と困難なものであり、稍ともするとどつちつかずのものになつてしまふおそれが多いと、これを読んで痛感した。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
で、どつちつかずの氣持で歩いて來るうちに、彼はたうとう本家の前まで來てしまつてゐた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
それから今廣岡とあなたとが爭つては双方にとつて不爲だといふこと、どつちつかずのことになるといふ昨夜廣岡に話した通りのことを話した。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
ところが傳説と歴史とは兎角混同され易いために、どつちつかずのやうな時代物もある譯で、時を經るにしたがつて色も褪せ、種々な物足らなさも起つて來てゐると思ふ。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
ねえ、どつちつかずの人間に凡化しちやつたんだよ。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
『さうね、』とどつちつかずなことを云つてゐるうちに駒込に来た。
— 伊藤野枝 『惑ひ』 青空文庫
作例 · 標準
その若手力士は、今場所土付かずで横綱に挑んだ。
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彼のチームは、シーズンを通して土付かずの快進撃を続けた。
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プロデビューから土付かずの成績は、彼の実力の証だ。
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