怪魔
かいま
名詞
標準
文例 · 用例
いうまでもなく、この奇怪なる犯行が、恨みをうけての結果からであるか、それとも単なる怪魔のしわざであるか、それを調べたので。
— 足のある幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
あるいは、その底には奇怪な住民がいて……というのがますます奇想をつのらせる、「大地軸孔」の怪魔焔の謎。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
それほど左様に神変自在な手段をもって、その事件の犯人たる怪魔人は、踪跡を晦ましているので御座います。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
そうして胸と、腹とを二重に折り畳んで、ハンカチから眼ばかり出した顔を、膝小僧に乗っかる位低くして来ると、さながらに……私が、その怪事件の裏面に潜む怪魔人で御座います……というかのように、グズグズと縮こまって、チョコナンと椅子の中に納まってしまった。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
その事件の中心となっている怪魔人が何者であるかという真相の底の底までも同時に思い出される筈で御座います。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
たとい諸君の目指す人間が、正真正銘間違いなしのこの事件の真っ黒星で、若林君の所謂仮想の怪魔人であるにしても、要するにそれは一つの推測で、確乎たる証跡があるわけではなかろう。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
……だから彼奴、若林の予想通りに、君がその自我忘失症から、姪の浜の一青年呉一郎として覚醒して、吾輩をその事件の裏面に活躍している怪魔人……血も涙もない極悪非道の精神科学の手品使いとして指摘すれば、この対決は吾輩の負けになる。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
……そうして知らん顔をしている怪魔人…………。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫