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撓々

たわたわ
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
」 何も、肯分けるのでもあるまいが、言の下に、萩の小枝を、花の中へすらすら、葉の上はさらさら……あの撓々とした細い枝へ、塀の上、椿の樹からトンと下りると、下りたなりにすっと辷って、ちょっと末を余して垂下る。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
青梅もまだ苦い頃、やがて、李でも色づかぬ中は、実際|苺と聞けば、小蕪のように干乾びた青い葉を束ねて売る、黄色な実だ、と思っている、こうした雪国では、蒼空の下に、白い日で暖く蒸す茱萸の実の、枝も撓々な処など、大人さえ、火の燃ゆるがごとく目に着くのである。
泉鏡花 朱日記 青空文庫
突然、爺様の背中へ掴まると、手水鉢の傍に、南天の実の撓々と、霜に伏さった冷い緋鹿子、真白な小腕で、どんつくの肩をたたくじゃないか。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
「哥太寛も餞別しました、金銀づくりの脇差を、片手に、」と、肱を張つたが、撓々と成つて、紫の切も亂るゝまゝに、弛き博多の伊達卷へ。
泉鏡太郎 印度更紗 青空文庫
「哥太寛も餞別しました、金銀づくりの脇差を、片手に、」と、肱を張つたが、撓々と成つて、紫の切も乱るゝまゝに、弛き博多の伊達巻へ。
泉鏡花 印度更紗 青空文庫
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