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名詞
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標準
文例 · 用例
嫁にいこうがどうしようが、民子は依然民子で、僕が民子を思う心に寸分の変りない様に民子にも決して変りない様に思われて、その観念は殆ど大石の上に坐して居る様で毛の先ほどの危心もない。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
校長はそれを聞くと初め一寸は危の念に駆られたが、「なあに課業の妨げにはなりませんよなあに」と大きい声で云はれてる中遂に承諾せざるを得なくなつた。
中原中也 校長 青空文庫
しかしヨブにまた危がないではなかった。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
おふくろは、息子が泥棒でもやっているのではないか、そんな危をさえ抱かせられていた。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
娘をメリケン兵に横取りされる危もそこから起ってくる。
黒島傳治 氷河 青空文庫
しかし、審査の重責に在る者は、あまりに消極的な考えから、ひたすらに欠点の見落しをれるよりも、更に一層長所と美点に対する眼識の不足を恥ずべきではないかと思われるのである。
寺田寅彦 学位について 青空文庫
まして、危を懐いていた異種の金魚と金魚が、復一のエゴイスチックの目的のために、協同して生を取り出してくれるということは、復一にはどんなに感謝しても足りない気がした。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
もし彼女に鑑識が無いのが判ったなら彼女の自分の作品に対する批評も、れるに及ばないし、もし鑑識あるものとしたなら、恐らく自分の料理の技倆に頭を下げて感心するだろう。
岡本かの子 食魔 青空文庫