お捻り
おひねり
名詞
標準
monetary offering (or gift) wrapped in paper
文例 · 用例
更に野州・上州に亘つて、大鳥毛を見る様に葬式の先頭に振りたてゝ、途すがらお捻り銭を揺りこぼして行き、此を見物群衆の拾ふに任せる花籠と言ふものも、やはり此系統に属する物ではないかと思ふ。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
今松、大いに感謝しながら長講熱演、するとまたその客が、「オイ先生、じつによかつた、此は御祝儀だぜ」 とそのころは誰もがザラに懐中してゐた日本紙にお捻りを包んで、一ばん先にポーンと高座へ投げて呉れた。
— 正岡容 『落語家温泉録』 青空文庫
サ、こりゃ少ねえが御祝儀だ、三人分だぜ」 景気のいい声で鉄火な旦那が、懐中から白い蝶々のようなおそろしく大きな紙のお捻りを出して、他のお客たちへ見せびらかすように手で高く廻しながら、今松の膝のまん前へ置いた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
「先生、御苦労さま」「御苦労だったね」「面白うござんしたわ」 それに釣られたように方々からお客たちが、てんでにお捻りをチャブ台の上へ並べてくれた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
ただ、真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百も入っていなかった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
たった一つ、御当家のお嬢さんが御自身で筆を取って、お捻りのうえに『御礼』と書いたやつがあるんだ。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
よろこびごとなら朱の紅筆で、きょうみてえな凶事にゃあ墨でナ――その包みを拾った者はお前……」二 その、幾つとなく撒く中に、ただ一つ、御礼とお嬢さんの筆あとのあるお捻り……お墨つきの不知火銭を拾ったものは。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
白無垢の麻裃をつけた峰丹波、白木の三宝にお捻りを山と積み上げて、門前に組みあげた櫓のうえに突っ立ち、「これより、撒きます――なにとぞ皆さん、ともに、故先生の御冥福をお祈りくださるよう」 どなりました。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
お捻りについて知りたいことがあります。
あ、お捻りがありますね。
お捻りというのは何ですか?
これはお捻りの例です。