錬金
れんきん
名詞
標準
文例 · 用例
まるで彫像に妾の精神を映そうとする錬金術師のように熱中していらっしゃったのが、突然、歓喜の声をあげて妾に仰有ったのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
星や星座近くの気、日や天の気を観る術は何れの国にも昔から有って、占星術が天文学の先駆となったことは、錬金術が化学の先駆となったようなものである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
エキスパンドブックの開発にあたっている祝田久さんは、錬金術師を思わせる妖しい魅力を漂わせた、芸術家肌のプログラマーだ。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
色彩と動きに溢れたオブジェは錬金術師のお気に入りで、突然メールで送りつけられる新しいプログラムにはいつも、好奇心の針が跳ねる。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
活字を用いた印刷は、グーテンベルクにさかのぼること四百年前、鍛冶屋で錬金術師でもあった中国の畢昇によってすでに試みられていたと言います。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
殆ど錬金道士のやうな苦しみが、幾日幾夜続いたか、而も私の得たものは何であるか。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
錬金道士の苦しみを苦しみとするのはこれが為めである。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
私はある憎むべき人物が、博士を殺した微妙な方法を知ると同時に、初めて、占星術や錬金術の妙味を知ることが出来ました。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫