燃え殻
もえがら
名詞
標準
embers
文例 · 用例
すなわち、空気が欠乏するために、また、燃え殻の灰が堆積するためにこの燃焼している天体(当時は普通にそう考えられていた)の火焔が消滅するというのである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
この画工がその絵に精根を打ち込んで、大きな木の板の上に画筆を揮つてゐる最中に、悪魔は懸命にそれを妨害しようとして、人知れずその手をつつ突いたり、鍛冶場の竈から燃え殻を吹き揚げて画面へまき散らしたりなどもしたが、すべてが無駄にをはつて、その絵は立派に出来あがり、寺院へ運ばれて、外陣の壁へ嵌めこまれた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
焔の勢いに巻きあげられた笹の葉の燃え殻が天から降って来た。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
その燃え殻の紙には、鉛筆で書いた文字の痕が光って残っていました。
— 海野十三 『地獄の使者』 青空文庫
幔幕のまわりには篝の燃え殻が散らかっていた。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
そのとき、ささっと廊下を急ぐ足音がして、シュッとマッチを擦る音がして、燃え殻をガタゴト落とす音がした。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
だが、半刻も、黙り合っている間に、彼の云いたい恨みも、お蔦の詫びたいことばも、ひとりでに声なく云い合ってしまって、顔を見た途端の憤りは、燃え殻のように、心の隅で冷めてくる。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
やがて淀町の焼跡の辻までかかると、精力の燃え殻になって彼は倒れていた。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
作例 · 標準
焚き火の後の燃え殻にはまだ熱が残っている可能性があるので、消火を確認する。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
薪が完全に燃え尽き、白い燃え殻だけが灰の中に残っていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
線香の燃え殻を香炉から丁寧に取り出し、灰をきれいに整えた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview