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此方岸

こちらぎし
名詞
1
標準
文例 · 用例
川のこちら岸には高い欅の樹が葉を茂らせている。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
彼らはそうして自分らの身体を溪のこちら岸からあちら岸へ運ぶものらしい。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
」 後のものは、そこの渓流をこちら岸に横切っていた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
「ふる川の向う岸・こちら岸に、大きくなって立っているみぬまの若いの」と言うてくると、灌木や禾本類、ないしは水藻などの聯想が起らずにはいない。
折口信夫 水の女 青空文庫
「ふる川の向う岸・こちら岸に、大きくなつて立つてゐるみぬまの若いの」と言うて来ると、灌木や禾本類、乃至は水藻などの聯想が起らずには居ない。
折口信夫 水の女 青空文庫
……一方こちら岸は、何から何まで五月に見たときそのままの姿だった。
ПОЦЕЛУЙ 接吻 青空文庫
もうひとついけないことには、やはり天保の改革で、深川|辰巳の岡場所が取りはらわれることになり、深川を追われた茶屋、料理屋、船宿などが川を渡ったこちら岸の柳橋にドッと移って来て、にわかに近所に家が建てこむようになった。
永代経 顎十郎捕物帳 青空文庫
こちら岸の籠渡しまで行くには、大分広い雪を歩かねばならぬ。
石川欣一 可愛い山 青空文庫