犬追物
いぬおうもの
名詞
標準
inuoumono
文例 · 用例
鳥右ヱ門にとつていちばん面白くないことは、鳥右ヱ門の大好きな犬追物をするときにかぎつて、平次の眼が鋭くとがめるやうに鳥右ヱ門の心をさすことでありました。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
生きた犬を放つて馬の上から射殺す、この犬追物の遊技は、鳥右ヱ門の何より好きなもので、三日に一度は、必ず館の庭で、自分一人で練習をしました。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
さてこれから犬追物の練習がはじまるのです。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
「今日も、川向かふの権現様で犬追物の会がござりまして、今その帰りでござりますが、やはり御主人にかなふものは一人もござりませなんだ。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
十一世弥五右衛門は才右衛門の二男で、後|宗也と改名し、犬追物が上手であった。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
殿の仰せらるるには、明日は犬追物のお催しがあるべきはずのところ、急に御変改があって、明日も、今日同様、槍術の大仕合いを催せらるる、時刻と番組とはすべて今日に変らぬとの仰せじゃ」と、双手を挙げて、大声に触れ回った。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
「いかにも」と小森は頷きながら、弓から矢を外してしかたばなしをやめ、「騎射というても、もとより流鏑馬に限ったことはござらぬ、朝廷にては五月五日の騎射、駒牽、左近衛、右近衛の荒手結、真手結、帯刀騎射というような儀式、武家では流鏑馬に犬追物、笠掛、みな馬上の弓でござる。
— お銀様の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
江戸の講武所における弓術や犬追物なぞのけいこは廃されて、歩兵、騎兵、砲兵の三兵が設けられる。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の武士たちの間で、犬追物は盛んな狩猟行事として催されていた。
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弓術の腕を競うため、馬に乗ったまま犬を追い、矢を射る犬追物の光景は圧巻だった。
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最近、歴史ドラマで犬追物のシーンを見て、その迫力に息をのんだ。
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